北辰の英語で時間が足りない|長文と見直しの時間配分

「北辰の英語、最後の長文が丸ごと白紙だったみたいで…」

「単語も文法もやっているのに、いつも時間が足りないと言うんです」

北辰テストの結果を見て、こんな声を聞くことがあります。英語が苦手な子だけの悩みではありません。知識はそこそこあるのに、後半の大問に手が回らず、点を落としている子も少なくないからです。

北辰の英語で時間が足りなくなる原因は、英語力の不足だけではなく、「どの順番で、どこに何分使うか」を決めていないことにあるケースが多くあります。時間配分は、本番でいきなり工夫するものではなく、過去問で自分の所要時間を測って、事前に決めておくものです。

この記事では、本番で使える時間配分の考え方、長文・選択肢・英作文での時間の使い方、家庭でできる4週間の練習、保護者のサポートの仕方を順に説明します。第7回(2026年12月6日)と第8回(2027年1月31日)の日程にも触れながら、「時間切れのパターン」を冷静に整理していきます。

北辰の英語で時間が足りなくなる理由

北辰テストの英語は、限られた時間の中で、単語・文法・会話文・長文・英作文などを順に処理していくテストです。放送を聞いて答えるリスニングの問題がある場合、その時間は自分で縮められません。

つまり、自由に使える時間は、試験時間そのものよりも短くなります。「時間が足りない」と感じるのは、テストの作りからして自然なことです。まずこの前提を親子で共有しておくと、焦りが少し和らぎます。

なお、試験時間・大問の数・配点は、回によって細部が変わることがあります。ここでは数字を決めつけず、「受ける回の問題冊子の表紙や、返却された過去の問題で、大問の数と配点を確認する」ことを前提に進めます。

時間切れになる子に多い3つのクセ

時間が足りなくなる子には、似たクセがあります。

  • 最初から一文ずつ、丁寧に日本語に訳しながら読む
  • 知らない単語が出ると、そこで手が止まる
  • 「違う気がする」選択肢まで、最後まで検討してしまう

どれも、真面目に勉強してきた子ほど出やすいクセです。丁寧さは普段の学習では長所ですが、制限時間のあるテストでは、時間を使いすぎる原因になります。叱るのではなく、「丁寧さの使いどころを変える」と考えるのが大切です。

知識はあるのに点が伸びないときの見方

単語も文法も毎日復習しているのに北辰の英語が伸びないときは、知識の量ではなく、読み方に時間を使いすぎていないかを疑ってみます。たとえば最初の長文を一文ずつ日本語に訳しながら読むと、そこだけで予定の時間を大きく超えてしまいます。

対策として、「設問を先に読む」「段落ごとに内容を一言でつかむ」の2つだけを練習の中心にする方法があります。英語の知識が同じでも、後半の大問に手が届くようになれば、点数は動き始めます。ただし、リスニング直後は集中が切れやすく、時間配分が崩れる回もあります。時間の使い方は一度直して終わりではなく、何度か測り直しながら整えていくものです。

本番前に決めておく時間配分の考え方

時間配分の基本は、「大問ごとの上限を、自分の過去問の記録から決めておく」ことです。他の子の目安をそのまま当てはめるのではなく、自分の所要時間を測ってから決めます。

まず自分の所要時間を測る

北辰の過去問は市販されています。1回分を本番と同じ時間で解き、大問ごとに何分かかったかをメモします。点数よりも、まず「どこで時間を使っているか」を見るのが目的です。

  • 大問ごとの所要時間を記録する
  • 予定より時間がかかった大問に印をつける
  • 見直しに使えた時間が何分残ったかも書いておく

この記録が1回分でもあると、「長文は1題あたり何分までにする」という上限を、感覚ではなく数字で決められます。

後回しのルールを先に決める

前半の文法や語彙の問題は、「知っているか、知らないか」で決まる問題が多くあります。悩んでも答えが出にくいので、考える時間の上限を決めておきます。

  • すぐ答えが浮かぶ問題は、その場で答える
  • 少し考えても浮かばない問題は、印をつけて先へ進む
  • 印をつけた問題は、長文を終えたあとで戻る

「戻る時間」を最後に数分残しておく意識が大切です。この「数分」も、自分の記録から決めます。

試験が始まったらまず全体を見る

問題冊子を開いたら、最初の10秒ほどで、大問がいくつあるか、長文が何題あるか、英作文があるかをざっと確認します。全体が見えているだけで、「ここは急ぐ、ここは時間をかける」という判断がしやすくなります。腕時計を持ち込める場合は、試験が始まった時刻を頭に入れておくのも有効です。

長文読解で時間を使いすぎない読み方

時間切れの原因として一番多いのが長文です。長文を速く読むのに、特別な才能はいりません。読む順番と、立ち止まらないルールを決めるだけで、かなり変わります。

設問を先に読む

長文を頭から読み始める前に、設問と選択肢、下線部の位置を先に見ておきます。たとえば「なぜ〜したのか」という設問が見えていれば、本文を読みながら、理由を表す表現(because、so、in order to など)に自然と注意が向きます。

探すものが決まった状態で読むと、読む量そのものが減ります。これは慣れが必要なので、普段の過去問演習から毎回の習慣にしておきましょう。

段落ごとに「要するに何の話か」だけをつかむ

全文を日本語に訳す必要はありません。「誰が」「何をして」「どうなったか」くらいの大づかみで、次の段落に進みます。英語の文章は、段落の最初に主旨が書かれていることが多いので、各段落の最初の1〜2文を少し丁寧に読み、残りは流れを追う程度にする方法があります。

ただし、すべての文章がこの形とは限りません。設問が細かい部分を聞いているときは、その箇所に戻って丁寧に読む必要があります。「大づかみで読む」と「必要な箇所だけ戻る」をセットで練習してください。

分からない単語で止まらない

知らない単語が1つあるだけで、手が止まってしまう子は多くいます。分からない単語には印をつけて、まず先へ進みます。前後の文脈で意味が取れることは多いですし、設問に関係しない単語であることもあります。

戻って考えるのは、その単語が設問に関わっていると分かったときだけで十分です。

長文1題あたりの上限を決める

先ほど記録した所要時間をもとに、長文1題あたりの上限を決めておきます。その時刻になったら、解けていなくても次の大問に移ります。最後の大問が白紙になるよりも、各大問で取れるところを取るほうが、合計点は上がりやすくなります。

なお、中3の北辰テストでは、第7回(2026年12月6日)と第8回(2027年1月31日)で、通常の問題か、学校選択問題タイプかを選んで受けられます。学校選択問題タイプは数学と英語が通常タイプより難度高めとされているので、上限時間の置き方も変わってきます。どちらで受けるかは、受験する回の申込前に決めておきましょう。

選択肢・英作文・見直しでの時間の使い方

迷った選択肢は、消去法で減らす

正解を探すより、明らかに違う選択肢を消していくほうが速いことがあります。本文に書かれていない内容が入っている選択肢や、本文と反対のことを言っている選択肢は、見分けやすい「消せる候補」です。

4つのうち2つを消せれば、残りの2つを比べるだけで済みます。「正解を選ぶ」から「違うものを消す」へ発想を切り替えるだけで、1問あたりの時間が短くなります。

英作文は「型」を決めておく

英作文や語句の並べ替えが出る回では、ゼロから文を考えようとすると時間がかかります。普段から、自分が自信をもって書ける文の形をいくつか用意しておきます。

  • 自分の意見を書くときの、使い慣れた書き出しの形
  • 理由を書くときの、つなぎの表現
  • 自分が正確に書ける動詞と時制を、いくつか決めておく

完璧な文を書くことより、文法の間違いが少ない短い文で、問われたことに答える方が安全です。難しい表現で挑戦して時間を失うより、確実な表現で点を取る方針を勧めます。

残り時間が少ないときは、空欄をなくすことを優先する

終了の数分前になったら、見直しよりも、空欄をなくすことを優先します。記号選択の問題は、白紙のままでは0点です。分からない問題でも、消去法で絞ったうえで何かを選んでおけば、得点できる可能性が残ります。

見直しに時間が回せるようになるのは、前半の判断が速くなってからです。いきなり見直しの時間を増やそうとせず、まず前半と長文の時間を整えるほうが現実的です。

家庭でできる練習の進め方(4週間の目安)

本番で使う技は、読むだけでは身につきません。次の北辰までに4週間ほどあれば、次のように一つずつ練習する進め方があります。あくまで一例なので、お子さんの様子に合わせて調整してください。

4週間の練習の目安

  • 1週目:過去問を大問ごとにタイマーで測り、時間を使いすぎている箇所を記録する
  • 2週目:長文は設問を先に読む。読む順番を変えることだけに集中する
  • 3週目:分からない単語に印をつけて先へ進む練習と、段落ごとに一言でまとめる練習
  • 4週目:消去法で選択肢を絞る練習と、英作文の型を使う練習

一度に全部を直そうとすると、子どもが疲れてしまいます。1週間に1つだけ、と決めると続けやすくなります。過去問は1回分ずつ、間を空けて解き直し、記録が少しずつ変わっているかを確認しましょう。

→ 北辰の偏差値があと数ポイント届かない|優先する教科の選び方

時間を測っても原因が分からないとき

記録をつけても、「なぜその大問で時間がかかるのか」まではご家庭だけでは判断しにくいことがあります。語彙が足りないのか、読み方のクセなのか、問題の形式に慣れていないのかで、直し方が違うからです。

この場合は、学校の英語の先生に聞く、通っている塾に相談する、といった方法もあります。残りの期間を考えると、外部の力を借りる判断は早めのほうが選択肢が広がります。第7回の北辰テストは2026年12月6日です。申込受付は11月5日から15日までです(出典:北辰テスト公式サイト、2026年11月4日確認)。

直前の1週間にやっておきたいこと

本番が近づいたら、新しいやり方を増やすよりも、練習してきた手順を本番と同じ形で通すことを優先します。直前に方法をいくつも変えると、かえって手順が混ざって時間を失うことがあるからです。

  • 本番と同じ時刻・同じ試験時間で、過去問を1回分通して解く
  • 大問ごとの上限時間を、メモにして筆箱に入れておく(持ち込みの可否は受験案内で確認する)
  • 腕時計が使えるかどうかを、事前に会場の案内で確認しておく
  • 前日は遅くまで詰め込まず、睡眠を優先する

試験会場のルールは回によって案内が出ます。時計やメモの扱いは、必ず受験票や案内の記載に従ってください。分からないときは、申し込んだ塾や学校に確認するのが確実です。

保護者ができるサポート

家庭でできることは、「教える」よりも「環境を整える」ことのほうが大きいです。

  • 過去問を解くとき、キッチンタイマーなどで時間を測るのを手伝う
  • 「この大問は何分かかった?」と、責めずに記録として聞く
  • 点数だけでなく、時間配分が前回より良くなったことを認める

点数だけを見ていると、時間配分という「見えにくい改善」に気づきにくくなります。プロセスに目を向けてもらうことが、結果的に近道になります。

ただ、思春期の中学生に、親が毎回タイマーを持って「何分かかった?」と聞くのは、お互いにストレスになりやすいものです。「また測ってないの」と言い合いになってしまっては、本末転倒です。

親が言うと角が立つことでも、第三者の言葉なら素直に聞ける子は少なくありません。過去問を使った時間配分の練習と、長文の読み方の確認を横で見てもらいたいときは、家庭教師や個別指導を足す方法があります。

ただし、家庭教師は会社ごとに、料金体系、講師の層、北辰への対応が違います。1社の説明だけで決めると、その料金や内容が妥当かどうかを判断する材料がありません。北辰の英語は、第7回が12月6日、第8回が1月31日と、本番の回数が限られているため、時間配分を横で見てもらうなら、候補を先に比べておくと判断しやすくなります。

→ 北辰の偏差値が40台で止まる原因|大問1の取りこぼし

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第7回は2026年12月6日、第8回は2027年1月31日です。時間配分の練習は、記録をとり、直し、また測るという流れを何度か回してこそ効果が出るので、検討するなら早めのほうが回数を確保できます。

まとめ:英語の時間不足は、事前に決めておけば減らせる

北辰の英語で時間が足りなくなる原因は、英語力だけとは限りません。大問ごとの時間の使い方を、事前に決めていないことが大きな原因になっている場合があります。要点を振り返ります。

  • 試験が始まったら、まず大問の数と長文の題数を確認する
  • 前半の小問は、迷ったら印をつけて先へ進み、あとで戻る
  • 長文は設問を先に読み、段落ごとに大づかみに読む
  • 分からない単語で止まらず、設問に関わるときだけ戻る
  • 大問ごとの上限は、過去問で測った自分の所要時間から決める
  • 選択肢は消去法で絞り、英作文は使い慣れた型で書く
  • 残り数分は見直しより、空欄をなくすことを優先する

親御さんが次にやることは、まず過去問を1回分、時間を測って解かせ、大問ごとの所要時間を一緒に記録することです。そのうえで、第7回(2026年12月6日)に通常の問題で受けるのか、学校選択問題タイプで受けるのかを、申込の前に決めてください。申込期間は11月5日から11月15日です。

練習の付き添いが難しい、ご家庭だけでは原因が分からない、という場合は、無理に抱え込まず、塾や学校、家庭教師に相談する方法もあります。いずれの場合も、費用と指導内容を比べる材料をそろえてから判断するのが安心です。

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