推薦書がなければ、叡明高校の推薦入試は受けられません。そして、その推薦書は、個別相談会で手渡される書類です。
「叡明は説明会に行かなくても出願できるの?」「公立が第一志望だけれど、併願で受けるだけなら相談会は要らない?」。越谷市のレイクタウンにある叡明高校を候補に入れたご家庭から、こうした疑問が出やすい理由は、出願の仕組みにあります。入試は推薦と一般に分かれていて、推薦入試だけが「個別相談に参加して推薦書をもらう」ところから始まるからです。
推薦入試に出すなら、個別相談会で推薦書を受け取ることが出願の前提です。推薦の併願は、延納金1万円を1月28日までに払うと、入学金の支払いを3月9日正午まで延ばせます。一般入試の併願には延納の手続がありません。根拠は、埼玉県の令和9年度私立高校入試要項と、叡明高等学校の2027年度生徒募集要項(PDF)です。推薦書の受け取りから、コース、延納、一般入試の払い方、日程と費用の順に整理します。
推薦書は個別相談会でしかもらえず、押印されたコースにしか出願できない
募集要項のQ&Aには、「推薦書がお手もとにない場合、推薦入試は受験できません」とはっきり書かれています。推薦書は、個別相談会で手渡しされます。説明会や相談会に参加していない状態でも出願できるかという質問への答えは、推薦入試なら「できない」、一般入試なら「事前の個別相談は必要ない」です。推薦入試の併願を考えているご家庭ほど、「受けるだけだから」と相談会を後回しにしにくい学校です。学校説明会は、会場では開かれず、動画で案内されています。人に会って話を聞ける機会は、個別相談会に限られると考えておくのが無難です。
推薦入試は、コース・類型を選んで出願します。ただし、個別相談の際に渡される推薦書には、担当の先生が押印した「コース・類型」があり、押印されたコース以外には出願できません。相談会の場で、第一志望のコースをどう伝えるかで、その後の選択肢が決まります。コースを上げたくなった場合の道は、学校のQ&Aに2つ書かれています。
- 一般入試で、希望のコース・類型を受験する
- 入学手続のときにコース・類型の変更希望調査を出し、入試の得点で決めてもらう。結果は3月13日(土)の入学説明会までに通知される
変更の希望を出す方法では、春から通う学校とコースがはっきりしない期間が長くなります。お子さんの気持ちの面でも見ておきましょう。
学校推薦と自己推薦の違い
- 学校推薦:中学校長からの推薦。中学3年の1学期または2学期の成績(内申)で判断される
- 自己推薦:叡明が定めている推薦基準で判断される
自己推薦の「基準」の具体的な数字は公表されていません。学校推薦は中3の1学期または2学期の成績が判断材料になるので、調査書の第3学年の評定には、2学期の通知表が効いてきます。2学期の期末テストや提出物は、推薦書を手に入れるための土台そのものです。内申点があと少し足りないときの考え方は、こちらの記事で整理しています。
→ 中3の2学期で内申点は上げられる?提出物とテストの4つの工夫
確約の考え方そのものを先に整理しておきたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
→ 内申・北辰の確約基準一覧【2027年入試】埼玉私立の学校別
個別相談会の日程と予約
公式サイトの「各種説明会日程」のページに載っている個別相談会は、9月26日(土)、10月31日(土)、11月23日(月・祝)、12月26日(土)の4回です(叡明高等学校「各種説明会日程」のページ・2026年10月21日確認)。9月26日の回は、10月21日の時点ですでに終わっていました。ページに年度の表示はないため、令和9年度入試向けの日程かどうかは、予約の際の案内で見てください。時間、持ち物、対象もページには載っていないので、電話(048-990-2211)でも問い合わせられます。
予約について、ページには「各イベントの1か月前の19時から開始」と書かれています。この書き方どおりなら、10月31日の回は10月1日19時、11月23日の回は10月23日(金)19時、12月26日の回は11月26日(木)19時から予約できる計算です。残りが少ないこともあるので、予約ページで空きを見ておくと安心です。持ち物の目安は、こちらの記事にまとめています。叡明の案内に何が書かれているかは、予約画面で見てください。
→ 私立高校の個別相談、持ち物は何を用意する?|通知表と成績表
相談会で聞いておきたいこと
- 自分の成績(通知表・北辰テストの結果)で、どのコース・類型の推薦書がもらえそうか
- 学校推薦と自己推薦の、どちらで出すのが適切か(自己推薦の基準の具体的な内容)
- 奨学生制度の対象になりうるか、申請書と面談の進め方
- 推薦の併願で延納する場合の手続と、入学金の支払い期限(3月9日)
- 一般入試の併願で、3月9日までに何をどう払うか
- 令和9年度の入試の配点や合格点の考え方が、公表されているか
通知表の写しや北辰テストの成績表は、持っていくと話が具体的になります。保護者だけで参加できるかどうかは、予約の案内で見てください。親の話し方や態度についても、先生は見ています。相談会での振る舞いについては、こちらの記事にまとめています。
推薦の併願は1月28日までに延納金を払う|一般の併願には延納がない
推薦入試の併願1回目・2回目と自己推薦Ⅱの合格者は、延納金10,000円を1月28日(木)23時59分までに納めると、入学金の支払いを埼玉県在住なら3月9日(火)12時まで延ばせます。合格発表は1月26日(火)9時なので、結果を見てから期限までは、2日ほどしかありません。
「延納できるから3月まで何もしなくていい」と考えていると、1月28日を過ぎて延納の権利を失います。延納の手続は、WEB上で支払いを済ませる形で、来校は要りません。延納金は入学金に充当されますが、返金はされません。奨学生制度や入学金給付制度を使う場合でも、延納手続金のお支払いが必要だと明記されています。公立高校が第一志望のご家庭は、延納金は「戻らないかもしれないお金」として、あらかじめ家計の予定に入れておきましょう。
一般入試は、2月1日(月)の試験で、合格発表も同じ日です。併願の入学手続は「各都県入学金支払手続締切日12時まで」とあり、埼玉県在住なら3月9日になると読めます。一方で、「一般入試併願合格者の延納手続はございません」とも書かれています。推薦の併願と違って、延納金を払う手続がそもそも存在しない、という意味に読めますが、この読み方が正しいかどうかは、募集要項の書き方だけでは断定できません。出願の前に、電話か個別相談で「一般の併願は、3月9日までに何をどこへ、どのように払えばよいのか」を一度聞いておいてください。ここを聞かないまま、合格発表の日を迎えるのは危険です。
試験当日に受けられなかったとき
推薦入試の当日に、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などで受験が難しくなった場合は、必ず中学校を通して叡明高校に連絡するよう、書かれています。振替受験は2月1日(月)に予定されています。ただし、もう一度WEB上で出願手続が必要で、この場合、受験料・調査書・推薦書は要りません。1月の試験日は体調管理に気を使う時期なので、中学校へ連絡する流れを家族で決めておきましょう。
2027年入試の日程:推薦入試と一般入試
越谷市レイクタウンにある共学の普通科で、電話番号は048-990-2211(入試に関する問い合わせも同じ)、所在地は埼玉県越谷市レイクタウン7丁目2番1です。試験日は、推薦が1月に2日、一般が2月に1日です。県の要項に載っている試験日と発表日は、学校の募集要項と一致しています。試験はどの回も、叡明高校の会場で、午前9時集合(開門は8時30分)です。
推薦入試:単願
- 試験日:2027年1月22日(金)
- 出願資格:2027年3月中学校卒業見込みの者(または2026年3月中学校卒業の者)で、学校推薦書または自己推薦書Ⅰがあり、叡明を第一志望とする者
- 合格発表:1月26日(火)9時から。WEBサイトで確認する
- 入学手続:入学金(235,000円)の納入は1月28日(木)12時まで。WEB上の手続のあと、1月27日(水)・28日(木)の9時〜15時に来校する
推薦入試:併願(1回目・2回目)
- 試験日:1回目は1月22日(金)、2回目は1月23日(土)
- 出願資格:学校推薦書または自己推薦書Ⅰがある者(叡明が第一志望でなくてもよい)
- 合格発表:1月26日(火)9時から。WEBサイトで確認する
- 入学手続:来校手続は3月9日(火)・10日(水)の9時〜15時。そこまで待つには、1月28日(木)23時59分までに延納金(10,000円)を納める必要がある
推薦入試:自己推薦Ⅱ
- 試験日:1月22日(金)
- 出願資格:自己推薦書Ⅱがある者
- 選抜方法:国語・数学・英語の筆記試験と、個人面接。推薦入試で面接があるのは、この自己推薦Ⅱだけ
- 合格発表・延納:併願と同じ(1月26日9時発表、延納金は1月28日23時59分まで)
一般入試:単願・併願
- 試験日:2027年2月1日(月)
- 合格発表:試験当日の2月1日(月)に、WEBサイトで発表
- 単願の入学手続:入学金(235,000円)の納入は2月2日(火)12時まで。来校は2月2日の9時〜15時
- 併願の入学手続:募集要項には「各都県入学金支払手続締切日12時まで」とあり、埼玉県在住の場合は3月9日(火)と読める。一般入試の併願合格者に、延納の手続はない
出願の共通事項
- 出願方法:すべてWEB出願(出願サイトは「プラスシード」)。学校の事務局窓口では出願を受け付けない
- 推薦入試のWEB入力期間:2026年12月1日(火)〜2027年1月13日(水)12時
- 推薦入試の書類の郵送:1月6日(水)〜1月13日(水)。簡易書留で、13日の消印有効
- 一般入試のWEB入力期間と郵送:1月14日(木)〜1月28日(木)。書類は簡易書留で、28日の消印有効
- 受験料:25,000円(クレジットカード、コンビニ、ペイジーで決済する)
- 提出書類:入学試験願書(WEB入力後に印刷)、調査書(埼玉県私学協会標準様式)、推薦入試では推薦書も。角2封筒は各自で用意する
受験料と入学金は、一度納めると返金されないと、募集要項に書かれています。延納金も同じ扱いです。
科目・奨学生制度・学費
学力試験は、国語・数学・英語の3科目です。各50分で、マークシート方式です。学校のQ&Aには、難易度は公立高校の入試問題に準拠している、と書かれています。理科と社会は試験にありません。合否の中心は筆記試験で、自己推薦や奨学生の基準が見えない以上、打てる手は当日の得点を上げる準備になります。
奨学生制度(推薦入試)
特進選抜コースを志望し、人物と学業成績が良好な生徒には、書類選考と面談のうえで、小松原学園の奨学金規定に基づく給付があります。
- 奨学生Ⅰ:入学金・施設設備費・環境維持費を給付
- 奨学生Ⅱ:入学金・施設設備費の半額を給付
- 奨学生Ⅲ:入学金を給付
資格は年度ごとの更新制です。利用するには、個別相談のあとに奨学生制度申請書を出し、奨学生面談を受ける必要があります。面談を受けていない人は、制度を使えません。給付される人数や、選ぶ基準の数字は公表されていません。該当しそうなご家庭は、個別相談の担当の先生に問い合わせるよう、募集要項に書かれています。
そのほかに、小松原学園(叡明高校・浦和麗明高校)の卒業生や在校生の弟妹には、入学金が給付されます。証明書類が必要です。同じ学年に双子など兄弟姉妹で入学した場合は、1人分の入学金が入学後に返金されます。この場合、申請書類の提出は要りません。
コースと募集人員(県の入試要項)
- 特進選抜コースⅠ類・Ⅱ類:80人
- 特別進学コースⅠ類:180人
- 特別進学コースⅡ類:260人
3つの入口を合計すると520人です。県の要項の叡明の欄に、内部進学者を含むという注記はありません。学校の募集要項でも、推薦入試と一般入試は同じ3つのコースの区分で書かれています。
叡明高校の学費:入学時と毎年かかるお金
学費は、募集要項の「学費・購入品費用一覧表」に載っています。2027年度の予定額で、変更される場合があります。
入学時にかかるお金
- 入学金:235,000円
- 推薦併願で延納した場合:延納金10,000円が入学金に充当され、あとから納める入学金は225,000円
年度初めに納める学費(授業料を除く)
- 1年次の合計:195,000円(授業料を含めた表示は645,000円)
- 2年次の合計:190,000円(同640,000円)
- 3年次の合計:236,000円(同686,000円)
そのほかに必要なお金
- タブレット代など:初年度に約21万円(一括)
- 修学旅行費:国外約33万円、国内約20万円(分割)
- 制服の必須購入品の合計:男子59,600円、女子61,400円
- 寄付金・学債:一切お願いしていない
授業料は、授業料無償化の対象となるため納める必要がありません。ただし、入学後の申請手続きが必要です。募集要項の最後のページには、埼玉県在住の場合の就学支援金などの補助額が、世帯の目安年収ごとに載っています。実際の審査は課税所得をもとにした判定額で決まるので、目安の年収だけで判断せず、学校に聞きましょう。寄付金や学債がない一方で、タブレット代や修学旅行費などの別の費用があるため、併願校ごとに入学金・初年度の費用・手続の締切を並べて比べておくと、後から慌てずに済みます。
東部の私立と比べると|試験日と併願の手続期限
叡明を考えている家庭が、あわせて検討しやすい同じ東部にある学校と並べました。数字は、それぞれの学校の記事で募集要項から整理したものです。
- 叡明(この記事)(越谷市):試験日 1/22・1/23・2/1/併願の手続の最終期限 3/9 正午/延納に必要なお金 10,000円(推薦併願のみ。一般併願は延納なし)
- 花咲徳栄(加須市):試験日 1/22・1/23・1/29/併願の手続の最終期限 3/6(登録した埼玉の公立の合格発表の翌日。延期手続は1/29まで)/延納に必要なお金 入学予約金(金額は個別相談で確認)
- 春日部共栄(春日部市)は、試験日が1月22日・1月24日・2月1日です。手続の最終期限は3月6日15:00(公立発表日の翌日)で、延納はありません
- 獨協埼玉(越谷市)は、試験日が1月22日・1月23日の2回です。手続の最終期限は3月5日16時で、延納に必要なお金は30,000円です
4校を比べると、手続の最終期限がもっとも早いのは獨協埼玉の3月5日16時、もっとも遅いのは叡明の3月9日正午です。叡明は延納金1万円が推薦併願だけにかかり、一般併願には延納がない点も、ほかの3校と違います。公立高校の合格発表は3月5日なので、期限がその日に近い学校を併願に選ぶときは、延納のお金を払うかどうかを先に家族で決めておくと、3月に慌てずにすみます。
叡明を受けるなら|月ごとの動きとまとめ
10月〜11月
- 10月21日の時点で案内されていた10月31日、11月23日、12月26日の回から、参加する日を決めて予約する。過ぎた回は、公式サイトで残りを見る
- 上の「聞いておきたいこと」を、質問メモにまとめる
- 2学期の期末テストと提出物の予定を、お子さんと話す
- 併願校の入学金・手続の締切を並べて、1月28日と3月9日を書き込む
12月
- 12月1日から始まるWEB出願(プラスシード)のために、メールアドレス、決済方法、写真(縦4cm・横3cm)を準備する
- 調査書を依頼する時期を、担任の先生に聞く
- 推薦書を受け取ったら、押印されたコース・類型を見る
- 単願か併願か、どの回で受けるかを、家族で話し合っておく
1月以降
- 推薦入試の書類の郵送期限(1月13日の消印有効)を、カレンダーに入れる
- 試験日(1月22日・23日)と合格発表(1月26日9時)を並べる
- 単願の手続(1月28日12時まで)、併願の延納金(1月28日23時59分まで)の期限を書き込む
- 一般入試に回る場合は、1月14日〜28日の出願期間と、2月1日の試験日を並べる
推薦の最初の試験日は1月22日です。個別相談会は、10月21日の時点で、10月31日・11月23日・12月26日の3回が残っていました。推薦書の受け取りが出願の前提になる以上、冬になってから考える余裕はあまりありません。
ポイントの振り返り
- 募集人員は、県の要項で特進選抜コースⅠ類・Ⅱ類が80人、特別進学コースⅠ類が180人、Ⅱ類が260人
- 試験日は、推薦が1月22日・23日、一般が2月1日。科目は国語・数学・英語(各50分、マークシート)で、面接があるのは推薦の自己推薦Ⅱだけ
- 推薦入試は、個別相談会で受け取る推薦書が必要。押印されたコース以外には出願できない
- 合格発表は、推薦が1月26日9時、一般が試験当日の2月1日。いずれもWEBサイト
- 推薦の単願は1月28日12時までに入学金235,000円。併願は1月28日23時59分までに延納金10,000円を納めると、入学金の支払いが3月9日12時まで延ばせる
- 一般入試の併願には延納の手続がなく、支払いの方法は出願前に学校へ聞く
- 自己推薦と奨学生の選考基準は、個別相談会で聞く
次に動くなら、まず個別相談会の予約を取り、通知表と質問メモを持って、推薦書と奨学生制度の話を学校に直接聞いてください。そのうえで、希望のコースと、推薦・一般のどちらで受けるかを、お子さんと一緒に決めていきましょう。叡明高校の日程や金額の数字は、2026年10月21日の時点で公式サイトから確認できた内容です。学校の都合で変わることがあるため、予約や出願の前に、公式サイトで現在の情報を見てください。
この記事で確認した資料
- 埼玉県「令和9年度埼玉県私立高等学校入試要項」(2026年9月11日掲載・2026年10月21日確認)
- 叡明高等学校「2027年度 生徒募集要項」(PDF)(2026年9月16日公開・2026年10月21日確認)






