10月北辰が悪かったら確約は間に合う?埼玉の11月・12月挽回策

「10月の北辰、志望校の確約ラインに全然届かなかった。もう併願校を下げるしかないの?」
「11月と12月で取り返せると塾は言うけれど、本当に間に合うのか分からない」

10月の北辰テストの結果が返ってくると、こうした不安を抱える家庭は多くなります。夏を越えて本格的に受験モードに入ったのに、数字が思うように出ない。しかも私立の個別相談が始まる時期と重なるので、焦る気持ちはよく分かります。

10月の北辰が悪かったとしても、多くの場合、確約はまだ「終わった」わけではありません。ただし、間に合うかどうかは「志望する私立高校が、いつまでの北辰を、何回分、どう使うか」で決まります。つまり、親がやるべきことは、落ち込むことでも塾に任せきりにすることでもなく、「残りの回数とルール」を正確に把握することです。

この記事では、10月北辰の結果が悪かったときに確認すべきこと、11月8日・12月6日の北辰での挽回の考え方、そして親が11月と12月の北辰に向けてどう動けばいいかを順番に整理します。

まず確認:2026年度(2027年入試向け)の北辰テスト、第5回以降の日程

挽回策を考える前に、まず「どの回がチャンスになるのか」を正確に押さえましょう。北辰図書の公式サイトに掲載されている2026年度・中3の北辰テストの日程(第5回以降)は次のとおりです。

第5回

  • 実施日:2026年10月11日(日)
  • 申込期間:9月10日〜9月20日
  • WEBで結果が見られる日:10月21日(水)〜

第6回

  • 実施日:2026年11月8日(日)
  • 申込期間:10月8日〜10月18日
  • WEBで結果が見られる日:11月18日(水)〜

第7回

  • 実施日:2026年12月6日(日)
  • 申込期間:11月5日〜11月15日
  • WEBで結果が見られる日:12月16日(水)〜

第8回

  • 実施日:2027年1月31日(日)
  • 申込期間:2026年12月24日〜2027年1月10日
  • WEBで結果が見られる日:2月8日(月)〜

日程は変更される可能性もあるので、申し込みの前には必ず北辰テストの公式サイトで公表されている情報を確認してください。

この表から分かる大事なポイントは3つあります。

  • 11月の第6回の申込期間は10月8日〜18日。10月北辰の結果(10月21日〜)が出る前に締め切られます。「結果を見てから申し込むか決めよう」では間に合いません
  • 12月の第7回の結果が見られるのは12月16日から。私立の個別相談がそれより前に終わる学校では、12月北辰の結果を持ち込めない可能性があります
  • 1月の第8回は結果が2月。私立の確約という意味では、多くの場合は使えないと考えておくほうが安全です。公立の志望校の最終判断の材料として位置づけるのが現実的です

つまり、確約のために使える可能性がある北辰は、実質的に11月8日と12月6日の2回です。そして12月が使えるかどうかは、高校の個別相談の時期次第です。ここをまず親が把握しておくことが、すべてのスタートになります。

「間に合うかどうか」を決めるのは、高校ごとのルール

確約の基準は、高校によってまったく違います。北辰テストの結果を使う私立高校でも、たとえば「9月〜12月のうち2回の平均」のように、対象となる期間や回数、計算方法が学校ごとに定められています。代表的なパターンを整理すると、次のような違いがあります。

対象となる期間

  • 学校によって違う例:「4月以降」「夏以降」「9月以降」など
  • 10月が悪かったときの意味:早い時期の回が対象なら、すでに基準を超えている回が使える可能性もある

使う回数

  • 学校によって違う例:「良い方から2回」「2回の平均」など
  • 10月が悪かったときの意味:「良い2回」なら10月の結果は使わなくて済む可能性がある

最終の対象回

  • 学校によって違う例:11月まで、12月までなど
  • 10月が悪かったときの意味:12月が対象外なら、実質的に11月の1回勝負になる

見る数字

  • 学校によって違う例:3科・5科の偏差値など
  • 10月が悪かったときの意味:単願か併願か、コースによって変わることも多い

「10月が悪かった=確約は無理」と親子で思い込んでしまい、実はまだ十分に使える回が残っていた、ということがあります。逆に、「12月で取り返せばいい」と思っていたら、その学校は12月北辰を使わない、あるいは個別相談の日程に結果が間に合わない、というケースもあります。

挽回できるかどうかは、子どもの頑張りより先に「ルールの確認」で半分決まります。基準の数字そのものやその年度の条件は、学校の説明会資料・個別相談の案内・公式サイトで必ず確認してください。塾が持っている資料は前年度のものであることもあるので、最終確認は学校側の情報でするのが確実です。

確約の基準一覧の考え方については、こちらの記事でも整理しています。

→ 内申・北辰の確約基準一覧【2027年入試】埼玉私立の学校別

10月の結果が返ってきたら、親がまず見るべき3つのこと

結果が返ってくると、どうしても偏差値の数字だけに目が行きます。でも、11月・12月で挽回できるかどうかを判断するには、数字の「中身」を見る必要があります。

10月北辰の結果チェックリスト

  • 志望校の基準に対して、何ポイント足りないのか(5科か3科か、どちらの基準か)
  • 過去の回(9月以前)に、すでに基準を超えている回はあるか
  • 5教科のうち、極端に落ちた教科は1つか、全体的に下がったのか
  • 落ちた原因は「時間切れ」「ケアレスミス」「単元の穴」のどれに近いか
  • 当日の体調や睡眠など、テスト以外の要因はなかったか

「何ポイント足りないか」で戦い方が変わる

基準まであと1〜2ポイントなのか、5ポイント以上離れているのかで、とるべき作戦は大きく変わります。あと少しなら、11月の北辰で狙いにいく価値は十分にあります。一方で大きく離れている場合は、11月・12月で挽回を目指しつつ、並行して「基準を満たせなかったときの別の併願校」も候補に入れておく必要があります。

1教科だけの失点なら、立て直しやすい

5教科全体がまんべんなく下がった場合は、学力そのものよりも、テスト慣れや時間配分、体調の影響が大きいことがよくあります。逆に、1教科だけ大きく崩れた場合は、その教科の特定の単元に穴があるか、時間切れになっている可能性が高いです。原因がはっきりしているぶん、1か月でも対策が打ちやすいのはこちらです。

たとえば数学だけが大きく崩れた場合は、まず問題用紙を一緒に見直して、落とした問題が後半の大問に集中していないか、1問に時間をかけすぎていないかを確かめます。原因が時間配分なら、11月8日までは新しい単元に手を広げず、時間を測った過去問演習と、解く順番の見直しに絞る方法があります。それでも基準にあと数ポイント届かない場合に備えて、併願の候補になる別の学校の日程も並行して調べておくと安心です。1教科の崩れは立て直しやすい反面、必ず戻るとは限りません。

成績表のどこを見ればいいかについては、こちらの記事で詳しく書いています。

→ 北辰テストの自己採点は無意味?親が見るべき「成績表の〇〇欄」

11月・12月の北辰で挽回するための現実的な作戦

10月の結果が返ってから11月8日の第6回までは、期間が短くなります。この期間で「全教科を底上げしよう」とすると、たいてい何も仕上がらないまま当日を迎えます。短期間で数字を戻すには、やることを絞ることが大切です。

作戦1:「取れるはずだった点」を取り戻す

まず取り組むべきは、新しい単元の勉強ではなく、10月北辰で落とした問題のうち「本来は解けたはずの問題」です。計算ミス、問題文の読み違い、時間が足りなくて手をつけられなかった問題。これらは新しく覚えることがないので、いちばん早く点数に結びつきます。

具体的には、10月の問題用紙を見直して、間違えた問題を次の3つに分けてみてください。

  1. 解き直したら自力で解けた問題(ミス・時間切れ)
  2. 解説を読めば分かる問題(少し練習すれば取れる)
  3. 解説を読んでも分からない問題(今は後回しでよい)

11月までに優先するのは1と2です。3は、基準まで大きく離れている場合を除き、無理に追いかけなくて構いません。

作戦2:時間配分を決めてから本番に臨む

北辰テストは、知識があっても時間内に解き切れなければ点になりません。とくに英語や数学で「最後まで行かなかった」という子は、解く順番と、1問にかける時間の上限をあらかじめ決めておくだけで、点数が変わることがあります。家で過去の北辰を時間を計って解き、どこで時間を使いすぎているかを確認しておきましょう。

作戦3:12月まで見据えて、2回で基準を取る計画を立てる

志望校が12月の北辰も対象にしていて、なおかつ個別相談に結果が間に合うなら、「11月で基準に近づけ、12月で基準を超える」という2段階の計画が立てられます。1回勝負よりも気持ちの余裕が生まれ、結果的に本番で力を出しやすくなります。

ただし、「2回の平均」で見る学校の場合は、1回だけ高くても足りないことがあります。基準の計算方法によって、11月にどのくらい取っておく必要があるかが変わるので、ここでもルールの確認が先です。

作戦4:理社の「戻りやすさ」を利用する

5科で基準を見る学校の場合、理科と社会は比較的短期間で点数が戻りやすい教科です。範囲が単元ごとに分かれているため、北辰で出題されやすい単元を重点的に復習すれば、1か月でも手応えが出ることがあります。英数国で大きく伸ばすのが難しいときこそ、理社で取りこぼしを減らす意識を持つと、5科合計の偏差値は動きやすくなります。

とはいえ、11月の北辰までの1か月で「落とした問題の分類」や「時間配分の練習」を家庭だけで回すのは、仕事をしながらだと簡単ではありません。塾の集団授業では、一人ひとりの失点の原因まで見てもらえないこともあります。基準まであと数ポイントで、伸ばしたい教科がはっきりしているなら、その1〜2教科だけを個別指導や家庭教師など外部に頼むという方法もあります。

個別相談会のスケジュールと、北辰の結果をどう合わせるか

確約を考えるうえで、北辰の日程と同じくらい大事なのが、私立高校の個別相談の日程です。ここがずれると、せっかく12月に基準を超えても、その結果を持っていく場がないという事態になりかねません。

個別相談の前に、次のことを確認しておきましょう。

個別相談の日程確認チェックリスト

  • 志望する私立高校の個別相談は、いつからいつまで行われるか
  • 予約制か、当日受付か。予約はいつから始まるか
  • 11月北辰の結果(11月18日〜WEB公開予定)を持っていける日程があるか
  • 12月北辰の結果(12月16日〜WEB公開予定)を持っていける日程があるか
  • 相談会に複数回行くことはできるか(10月時点の成績で一度相談し、後日再度相談できるか)
  • 持参する書類は何か(北辰の個人成績表の原本・コピー、通知表のコピーなど)

個別相談は、学校によって秋の早い時期から始まるところもあれば、年末近くまで行うところもあります。「いつまでに、どの成績を持っていけばいいか」を逆算しておくと、11月・12月の北辰の位置づけがはっきりします。

なお、10月の時点で基準に届いていなくても、一度個別相談に行っておくことには意味があります。今の成績で何が足りないのか、どの回の結果まで受け付けているのかを、学校の先生から直接聞けるからです。ただし、基準に届いていない状態で「何とかしてほしい」と頼み込むのは逆効果になりやすいので、あくまで情報を集める場と考えてください。

基準にわずかに届かないときの考え方は、こちらの記事でも書いています。

→ 北辰偏差値が1足りないとき|個別相談前に確かめること

塾が言う「まだ大丈夫」をどう受け止めるか

10月北辰の結果が悪かったとき、塾から「11月・12月で十分取り返せます」と言われることは多いと思います。これは必ずしも嘘ではありません。実際に、秋以降に数字を戻してくる子は毎年います。

ただ、塾の「まだ大丈夫」には、子どもと保護者のモチベーションを下げたくないという意味合いも含まれていることがあります。それ自体は悪いことではないのですが、親としては「なぜ大丈夫と言えるのか」を具体的に確認しておく必要があります。

面談や電話で、次のように聞いてみてください。

  • 「志望校の確約基準は、どの回の北辰を、何回分使いますか?」
  • 「基準まで何ポイント足りていて、11月でどのくらい取る必要がありますか?」
  • 「この1か月、具体的にどの教科のどの単元を優先しますか?」
  • 「もし12月までに基準に届かなかった場合、どの併願校を考えておくべきですか?」

これらに具体的に答えてくれる塾なら、任せられる部分は大きいはずです。逆に「とにかく頑張りましょう」「講習を取れば大丈夫です」としか返ってこない場合は、親自身で学校の基準を確認し、家庭で計画を立てる必要があります。秋以降は追加講座の案内も増える時期ですが、「その講座で、どの基準のどの差を埋めるのか」を説明してもらってから判断しても遅くはありません。

「基準に届かなかったとき」の準備を、早めに

挽回を目指すのは大前提ですが、同時に「届かなかったときの選択肢」を準備しておくことも、親の大切な役割です。これは子どもの努力を信じていないということではありません。むしろ、逃げ道が確保されていることで、子どもは11月・12月の北辰に落ち着いて臨めます。

用意しておきたい「第2案」

  • 今の成績で確約がとれそうな併願校を、もう1校リストアップしておく
  • その学校の説明会や個別相談の日程も、あわせて確認しておく
  • 北辰を使わず、通知表(内申)だけで相談できる学校があるかも調べておく
  • 通学時間、校風、学費など、親子で「ここなら納得できる」条件を話し合っておく

12月に入ってから「第一志望の確約が取れなかった。でも他の学校のことは何も調べていない」と慌てると、説明会や相談会の日程がほとんど残っていないこともあります。第2案は11月のうちに用意しておくのが理想です。

併願校選びでよくある失敗については、こちらの記事でまとめています。

→ 併願校選びで後悔する7つのパターン|埼玉の私立と確約

10月北辰の後、親が家でかける言葉

結果が悪かったときに、いちばん落ち込んでいるのは子ども本人です。ここで親が「このままじゃ確約取れないよ」「何のために塾に行ってるの」と言ってしまうと、11月と12月の北辰に向けた気持ちが折れてしまうことがあります。

秋以降に持ち直しやすい家庭には、結果が悪かったときの会話に共通点があります。それは、点数の話の前に「次に何をするか」の話をしていることです。

  • 「悪かったね」で終わらせず、「次の北辰まで、何から手をつける?」と一緒に考える
  • 「確約の基準まであと何ポイントか、一緒に確認しようか」と、事実を共有する
  • 「11月と12月の2回、受けられる」「最悪でもこの学校がある」と、見通しを示す
  • 勉強の中身には口を出しすぎず、睡眠や食事など生活面を支える

受験期の子どもは、親が思っている以上に親の表情や言葉に敏感です。親が冷静に「次の一手」を一緒に考える姿勢を見せるだけで、子どもの切り替えは早くなります。もし結果を見て強く叱ってしまった場合は、関係を修復してから次に進みましょう。

→ 北辰の結果で怒ってしまった翌日からの、関係を戻す声かけ

なお、結果が悪かったことをきっかけに、食欲が落ちる、眠れない、学校に行きたがらないといった状態が続く場合は、勉強の問題として片付けず、学校の先生やスクールカウンセラーなど専門の窓口に相談することも考えてください。

11月北辰は2026年11月8日、12月北辰は12月6日です。弱点を絞って対策したいなら、塾以外の選択肢も、料金や指導内容を同じ項目で並べて比べておくと判断しやすくなります。

まとめ:10月北辰が悪くても、まず「ルール」と「日程」を確認する

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • 10月の北辰が悪くても、確約が終わったとは限らない。間に合うかどうかは、志望校が「いつまでの北辰を、何回分、どう使うか」で決まる
  • 2026年度の第6回以降の北辰は、11月8日(申込10月8日〜18日)、12月6日(申込11月5日〜15日)、1月31日。確約に使える可能性があるのは、実質的に11月と12月
  • 12月北辰の結果は12月16日からWEB公開予定。個別相談の日程に間に合うかを、必ず学校に確認する
  • 11月までの1か月は、新しいことより「取れるはずだった点」を取り戻すことを優先する
  • 塾の「まだ大丈夫」には、その根拠を具体的に聞く
  • 挽回を目指しながら、届かなかったときの第2案を、11月のうちに用意しておく
  • 家では点数を責めるより、「次に何をするか」を一緒に考える

親がやることは、まず11月8日の第6回の申込が10月18日で締め切られていることを確認し、申し込めていない場合は、12月6日の第7回(申込は11月5日〜15日)を軸に計画を立てることです。そして、志望する私立高校の確約基準が「どの回の北辰を何回分使うのか」と、個別相談の日程を、学校の資料や公式サイトで確かめることです。ルールと日程が見えれば、11月と12月の北辰で何をすべきかも、自然と見えてきます。